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TC-4300SD

正立透視型ミドルレンジモデル SN比59dB ワウ・フラッター0.08%

ミドルレンジのTC-4300SDが加わりSONYの正立透視型カセットデッキもラインナップが揃ってきました。SONYはこのカタログから性能のアピールとして「SN比」という項目を掲げています。
当時のオーディオはおしなべてスペック至上主義、本当は音の善し悪しなのですが、いかんせんそれを伝える手段は少ないため雑誌やカタログなどでは性能差を説明するための仕様を持ち出します。
他にも周波数特性などもあるのですが、オープンテープより半分のテープ幅でテープ走行速度も半分のカセットテープは音質よりコンパクト性を重視して開発されましたからそれらのスペック項目を大きく掲げることはしなかったのです。
カセットテープを取り扱う機器なので制約が大きかった訳ですね。逆にそのおかげで様々な新技術が花開いていくわけなのですが・・・SN比という項目をSONYが掲げてきたのです。高音質の一つの基準値は60dBだったように記憶しています。

仕様

Model head motors W.F*
TC-4300SD 2head 1motor 0.08%
Model NR 価格
TC-4300SD Dolby B 79,800円

※W.F:ワウ・フラッター

TEAC 1975年10月版

メーカ: SONY 分 類: 単体カタログ 出版年: 1975年 出版月: 10月